訪問販売による屋根修理・点検詐欺に注意!その手口と悪徳商法から身を守る方法

昨今、非常に悪質な屋根修理の訪問販売・営業が増えており、弊社が塗装施工したお客様のお宅にも多数の詐欺まがい業者が訪れています。

こちらは新聞に掲載された屋根修理の訪問販売トラブルについての記事です。
年々右肩上がりで相談件数は増加し、その金額も高額なため大きな話題になっています。

SNSでも多くの工務店や工事業者が注意喚起を促しています。

お客様から問い合わせをいただき、50件ほどは弊社が対応してトラブル回避できましたが、その他のお客様も被害に遭わないようにするために、また、もし屋根に上らせてしまった、契約してしまったなどの際でも悪徳業者から身を守るための知識をお伝えしたいと思います。

悪質な屋根修理の訪問営業とは?

まず、訪問販売による屋根修理詐欺とは何か、その具体的な手口は何かを理解することから始めましょう。

・「近所で屋根の工事をしているのですが、お宅の屋根が壊れているのが見えて」
・「瓦がズレていて落ちそうです!このままだと通行人にケガさせてしまいますよ!」

など、言葉巧みに屋根の修理や点検が必要だと偽り、不安にさせます。

無料点検と言われて「それならとりあえず見てもらおうかな…」と、屋根に上らせてしまうと

・わざと瓦や屋根の一部を壊される
・「今すぐやらないと雨漏りします!すぐ契約を!」と焦らせる

など、高額な作業費の契約を迫ってきます。
また、さらに悪質なものですと

・「修理しましたので料金を支払ってください」

と勝手に作業して修理代金をその場で請求する場合もあります。

詐欺に遭わないためにできること


頭の中では「気をつけなくちゃ」と考えていても、実際に悪徳営業を目の当たりにすると冷静でいられないことの方が多いと思います。

詐欺被害に遭わないために自分でできることを重要なものから順にご紹介します。

【絶対にその場で決めない、即決しない】

訪問販売業者からの提案に対しては、その場で決断をすることは避けましょう。時間をかけて検討することが重要です。

普通の業者であればお客から「検討させてください」と言われても急かすことはしませんが、悪徳業者は

・「今日契約しないと倍の料金になります」
・「このまま放っておくと家が壊れますよ!」

など不安を煽り、強引に契約を迫ります。

また、「今日契約してくれればここから更に値引きします」など、安さをちらつかせて契約を急かすようなこともあります。

悪徳業者は冷静な判断ができない状態を作って契約を迫ります。たとえ相手が問題のない業者だとしても、絶対に即決はしないようにしましょう。

【家族と相談する】

家族や信頼できる人と相談することで、冷静な判断をするきっかけができます。

相談相手が同居していなくても大丈夫です。

話すことで客観的な意見を聞いたり、詐欺を心配する気持ちから色々調べるきっかけにもなります。

営業マンとの話の流れややり取りも第三者を通すことで不審な点が無いか冷静に判断しやすくなります。

【スマホの録音機能で会話を録音する】

話している内容があやふやだったりなんだか怪しい感じがする、強引に話を進めようとする、など営業マンとの会話の中で不審な点があったらスマホの録音機能を使って会話を録音保存しましょう。

スマホには「ボイスメモ」や「ボイスレコーダー」などの名称で録音できるアプリがありますので、それらを利用するのが良いでしょう。

営業マンに「話したことを忘れてしまうので会話を録音させてください」と一言伝えてアプリを起動してください。

後から話をすり替えたり、言った言わないの防止にもなりますし、悪徳業者は証拠が残ることを嫌いますので営業そのものを止めて引き上げることにも繋がります。

もちろん、通常の業者であれば録音されても何も問題ありませんので理解を示してくれるでしょうから、遠慮せずに記録を取るようにしましょう。

【会社のホームページがあるか検索する】

業者が実際に信頼できる業者であるかを確認するために、インターネットで会社のホームページを検索しましょう。

ホームページがあるだけでは100%安心できるわけではありませんが、施工事例は「自社の最大のアピール」ですから必ず載せています。

特に信頼できる会社であればこれまでの実績や施工事例は頻繁に更新されていますし、お客様の声なども多数集まっているはずです。

更新日時が相当古い、いつの施工事例か分からない、会社の所在地が不明などは注意したほうが良いです。

【別の業者からも見積もりをお願いする】

即決をしない、冷静な判断をするためにも、他の修理業者や塗装業者に点検や見積もりをお願いすることも大切な詐欺対策です。

他の業者に相見積もりをお願いするには、必ず点検が必要になりますので自然と即決はできなくなります。

また、点検して異常がなければ契約しなくて良いので無駄な出費もなくなりますよね。

そもそも、今日契約しないと値引きできないというのも根拠が怪しいですし、急いで契約する必要は全くありません。

ただ、どうやって業者を選べば良いのかが分からないと相見積もりも取りづらいですよね。

これまでお付き合いのある業者がいれば問題は無いと思いますが、そうでない場合は「地元で実績のある会社」を基準にしてみましょう。

もちろん、弊社「田口塗装」にご連絡いただければ相見積もりも行いますし、相手が怪しい業者であれば私達がサポートさせていただきます。

契約してしまった、詐欺に遭ってしまった場合は


強引な営業に断りきれず契約してしまったり、冷静に判断したつもりでも実は悪徳業者だった、ということも充分ありえます。

万が一被害に遭ってしまった時はひとまず落ち着いて、これから紹介する方法を行ってください。

【クーリングオフ制度を利用する】

訪問販売による契約にはクーリングオフ制度が適用されます。

これは、契約後一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。訪問販売のクーリングオフ期間は、契約書等の法定書面を受け取った日から当日を含めて8日以内と定められています。

クーリングオフの方法はとても簡単です。

契約書を受け取ってから8日以内にハガキなどに契約解除の内容を書いて簡易書留で送るだけです。

もちろん解約金などを支払う必要はありません

詳しくは以下の消費者庁のクーリングオフの方法を御覧ください。

5クーリング・オフの方法 – 消費者庁

【国民生活センターや弁護士に相談する】

国民生活センターには屋根修理詐欺のトラブルや家のリフォームに関わるトラブル相談が年々増えています。

つまり、それだけ対策や解決策も多く集まっているので万が一被害に遭ってしまった場合は一人で悩まずこうした専門機関や弁護士などに相談しましょう。

国民生活センターは相談無料ですし、弁護士も無料相談を行っていますのでぜひ気軽に相談しましょう。

まとめ

この記事では、増え続ける屋根修理の訪問販売詐欺の手口と、そのような詐欺から自身を守る方法について紹介しました。

その手口としては、言葉巧みに屋根の修理や点検が必要だと偽り、無料点検を口実に屋根に上り、無理やり高額な作業契約や支払いを迫るというものです。

これを防ぐための具体的な方法として以下の5つを挙げました:

1. 絶対にその場で決めない、即決しない
2. 家族や信頼できる人と相談する
3. スマホの録音機能で会話を録音する
4. 会社のホームページがあるか検索する
5. 別の業者からも見積もりをお願いする

もしも契約してしまったり、詐欺に遭ってしまった場合には、クーリングオフ制度を利用したり、国民生活センターや弁護士に相談することも重要です。

即決せずに慎重に判断し、確認を怠らないことが詐欺を防ぐ鍵となります。屋根修理の訪問販売に遭遇した場合は、この記事で紹介した方法を思い出して自己防衛しましょう。

田口塗装では簡単な修繕工事は当社の職人が行っており、屋根の修理なども必要であれば専門施工会社さんをご紹介しております。

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