田口塗装、遮熱塗装の実例(現場から報告)
屋根遮熱塗装は、大掛かりな工事を必要とせず、建物へ負荷がかからない省エネ技術です。環境省でも導入容易なヒートアイランド対策として取り上げ、室内冷房負荷を低減する効果の実証結果をまとめています。
しかし、一部の塗料メーカー・塗装店が誇大に喧伝しているような、エアコンが全く不要になるといった、劇的な効果は証明されていません。(社)日本塗料工業会資料によると、室内温が30℃を超えた状況で、一般塗料に比べ−2℃程度の室温低下、電力削減効果が約7%と測定されています。
遮熱塗料の効果を最大に発揮するには、反射率の高い白色系塗色を選択します。ただし既存色がアンダーな黒色系の場合、塗装回数が増えるのでやや割高になります。
費用対効果を考えると、壁面に遮熱塗装は必要ありません。この事例では白色系の通常塗料を使用しました。屋根の遮熱効果(赤外線反射率)は明らかな違いがあります。
遮熱塗装現場での経験と技術から導き出した、田口塗装からの提言です。
今回は遮熱に大変興味を持たれている御客様でしたので、屋根(遮熱塗料)、外壁(非遮熱塗料)を白系にて塗装工事いたしました。既存の色が黒系のため、通常よりも塗装回数を増やして施工しています。
田口塗装のホームページは、写真で塗装リフォーム工程すべてを公開しています。当社の社員が直接施工しているから、現場で写真を撮れます。
塗装の品質を守るためには、限られた人数の経験豊富な職人が施工しなければなりません。アルバイト・外注を使わないため、着工まで数カ月お待ちいただいているお客様が多数いらっしゃいます。
社員はお盆休み返上で頑張っていますので、ご了解ください。
塗装点検で、屋根・外壁施工の瑕疵を発見
塗装リフォームの現地調査・点検をしたところ、ケラバの形状とサイディング外壁の部分に不具合が見つかった事例です。
原因は、設計と施工の双方にあるようですが、塗装会社である当社が関与することではないので、これ以上は述べません。
田口塗装の塗装リフォームは、塗って終わりではありません。家を守るための塗装ですから、新築時・改築時の瑕疵、前回塗装の不備に関しても対処しています。
今回の不具合も水切り・防水という、家の躯体に関わる問題ですので、当社パートナーの各専門施工会社とともに対応いたしました。(追加工事になります)
外壁とケラバ・軒先の状況。ケラバの下地・サイディング部材が一部不足しています。
外壁中央アクセント部、サイディングが欠損しています。ケラバの出がまったくありません。
既存部を活かして、ケラバ部分の出を少し長くする提案を致しました。サイディングは一部を交換します。
サイディング撤去、裏にカビの発生が見られました(雨漏りのためです)。経年劣化、ケラバの形状が原因だと思われます。
サイデイング新規交換施工中。同じサイデイングは有りませんので、同じ厚さ(12mm)の類似品を使用致しました。
通常は釘にて、動きやすい所はビス止め致しました。釘やビス跡はサイディングパテにて補修致しました。
ケラバ下地材です。防腐処理された材木を使用致します。
ケラバ下地、施工中。
ケラバ水切り、施工中。
サイディング補修、ケラバ新規取り付け完了。
サイディング補修、ケラバ新規取り付け完了。
ケラバ・外壁サイディング、塗装完了。
塗装現場を通じたお客様の声
最近いただいたお客様のお声です。社長をはじめ当社社員全員の、人柄とプロとしての誇り・高い技術をご評価いただきました。
当社ホームページには、ことさらな職人技とかはうたっていません。スタッフ紹介のわざとらしい写真もありません。(プロなら技術があって当たり前、作り笑いもポーズも不要です)
仕事をしてこその職人、現場の姿を見てください。塗装現場での職人の技術と誠意、お客様とのコミュニケーション・マナーだけが評価の対象でなければならないと信じています。
幸いに、当社のこの姿勢はお客様からお認めいただき、施工した塗装リフォームの工事に対して高い評価を得られています。
技術の裏付けがあれば、自信を持って仕事をすれば、現場でお客様と笑顔で接することができます。
そんな心掛けで仕事に励む職人を、お客様はきっと見ていてくださいます。
手前どもの信念を理解してくださるお客様と巡り会えるのは、職人としての幸せだと思います。ありがとうございます。
腐食したウッドデッキの解体・撤去
築10年の住宅です。ウッドデッキは新築6年目から腐り始め、もはや使用に耐えない状態です。製材したウッドデッキは、定期的にメンテナンスしないと簡単に腐食してしまいます。ハードウッドでも、長持ちさせるため塗装は必要です。
ウッドデッキ等のメンテナンスで使う防腐・防虫のキシラデコールは、2週間おきに2〜3回塗ります。しかし新築時のウッドデッキ等は、1回で済ませることも多いようです。今回はこのままでは危険でもあり、予算の関係から撤去することになりました。
垣根の柱は、コンクリート基礎に埋め込まれています。土台も含めて撤去するのは費用がかかるため、柱の一部を残し防腐剤を塗装することにしました。
垣根柱の付け根、防腐剤施工、1回目塗装中。キシラデコール・カラレス使用。
垣根柱の付け根、防腐剤施工、2回目塗装中。キシラデコール・カラレス使用。
ウッドデッキ、垣根(目隠し板)解体・撤去完了。