田口塗装、社長のひとり言

近ごろ所用に追われて塗装の現場から遠のいていますが、この事案では最初から最後まで立ち会いました。久しぶりの現場で社員の仕事を見ていて、気づいたことがあります。塗装に関する私の技術・知識が、社員に比べて古くなって来ているんじゃないかと……。
jirei
社員たちは積極的に貪欲に、新しい塗料の知識と塗装の技術を取り入れ、日々研鑽しているのです。いつの間にか差がついてしまったようです。
私が指示したわけではありません。自分たちで自覚して、努力・勉強しているのです。当社スタッフのことながら、見上げたプロ意識といえます。

誰にもできそうでいて、なかなか上達は難しい。職人技はそんなものです。私自身、日本の塗装は伝統工芸だと思っていますし、社員にも常々そういってきました。
私が伝えて来た技術や心構えを、受け止めて自分のものとし、さらに超えようと技を磨いている社員たち。

田口塗装のクォリティはしっかりと受け継がれています。感心するとともに、嬉しいようなちょっと寂しいような複雑な心境でした。

可動式ルーバー取り付け

弊社スタッフにて施工をした、リフォーム案件です。大変好評でした。
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お風呂場目隠し、施工前写真。通気性がないため、浴室窓からの湯気が結露し水滴が外壁材に流れて、剥離現象を生じてしまった事例です。
新築施工時に、アクリル板目隠しを取り付けたようです。換気・通気性の面から選択ミスだったと私は判断致しました。
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窯業系サイディング外壁が欠落していました。浴室窓からの結露や換気不足により、コーキング欠損部から水滴が侵入して、サイデイング材が割れたと考えられます。
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可動式ルーバー(目隠し)、搬入写真。現地に搬入したところです。
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可動式ルーバー(目隠し)、取り付け施工。弊社スタッフが施工しました。
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可動式ルーバー(目隠し)、取り付け施工。外壁への取り付け部分はビス締めです。
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可動式ルーバー(目隠し)。防犯のため化粧金物にてビスを隠しています。
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可動式ルーバー、施工完了写真。開閉式なので、目隠しと通風・採光ができます。

田口塗装、遮熱塗装の実例(現場から報告)

屋根遮熱塗装は、大掛かりな工事を必要とせず、建物へ負荷がかからない省エネ技術です。環境省でも導入容易なヒートアイランド対策として取り上げ、室内冷房負荷を低減する効果の実証結果をまとめています。
しかし、一部の塗料メーカー・塗装店が誇大に喧伝しているような、エアコンが全く不要になるといった、劇的な効果は証明されていません。(社)日本塗料工業会資料によると、室内温が30℃を超えた状況で、一般塗料に比べ−2℃程度の室温低下、電力削減効果が約7%と測定されています。

遮熱塗料の効果を最大に発揮するには、反射率の高い白色系塗色を選択します。ただし既存色がアンダーな黒色系の場合、塗装回数が増えるのでやや割高になります。
費用対効果を考えると、壁面に遮熱塗装は必要ありません。この事例では白色系の通常塗料を使用しました。屋根の遮熱効果(赤外線反射率)は明らかな違いがあります。
遮熱塗装現場での経験と技術から導き出した、田口塗装からの提言です。

屋根(カラーベスト)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)中塗り2回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)中塗り2回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)上塗り施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)上塗り施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用

屋根(カラーベスト)遮熱塗装、完了

屋根(カラーベスト)遮熱塗装、完了

外壁(窯業系サイディング)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。セラミック複合の超低汚染塗料、遮熱塗料ではありません

外壁(窯業系サイディング)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。セラミック複合の超低汚染塗料、遮熱塗料ではありません

外壁(窯業系サイディング)中塗り2回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。白色系塗料のため中塗り2回施工

外壁(窯業系サイディング)中塗り2回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。白色系塗料のため中塗り2回施工

外壁(窯業系サイディング)上塗り施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用

外壁(窯業系サイディング)上塗り施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用

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今回は遮熱に大変興味を持たれている御客様でしたので、屋根(遮熱塗料)、外壁(非遮熱塗料)を白系にて塗装工事いたしました。既存の色が黒系のため、通常よりも塗装回数を増やして施工しています。

田口塗装のホームページは、写真で塗装リフォーム工程すべてを公開しています。当社の社員が直接施工しているから、現場で写真を撮れます。
塗装の品質を守るためには、限られた人数の経験豊富な職人が施工しなければなりません。アルバイト・外注を使わないため、着工まで数カ月お待ちいただいているお客様が多数いらっしゃいます。
社員はお盆休み返上で頑張っていますので、ご了解ください。

塗装点検で、屋根・外壁施工の瑕疵を発見

塗装リフォームの現地調査・点検をしたところ、ケラバの形状とサイディング外壁の部分に不具合が見つかった事例です。
原因は、設計と施工の双方にあるようですが、塗装会社である当社が関与することではないので、これ以上は述べません。

田口塗装の塗装リフォームは、塗って終わりではありません。家を守るための塗装ですから、新築時・改築時の瑕疵、前回塗装の不備に関しても対処しています。
今回の不具合も水切り・防水という、家の躯体に関わる問題ですので、当社パートナーの各専門施工会社とともに対応いたしました。(追加工事になります)
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外壁とケラバ・軒先の状況。ケラバの下地・サイディング部材が一部不足しています。
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外壁中央アクセント部、サイディングが欠損しています。ケラバの出がまったくありません。
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既存部を活かして、ケラバ部分の出を少し長くする提案を致しました。サイディングは一部を交換します。
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サイディング撤去、裏にカビの発生が見られました(雨漏りのためです)。経年劣化、ケラバの形状が原因だと思われます。
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サイデイング新規交換施工中。同じサイデイングは有りませんので、同じ厚さ(12mm)の類似品を使用致しました。
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通常は釘にて、動きやすい所はビス止め致しました。釘やビス跡はサイディングパテにて補修致しました。
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ケラバ下地材です。防腐処理された材木を使用致します。
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ケラバ下地、施工中。
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ケラバ水切り、施工中。
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サイディング補修、ケラバ新規取り付け完了。
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サイディング補修、ケラバ新規取り付け完了。
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ケラバ・外壁サイディング、塗装完了。