屋根遮熱塗装は、大掛かりな工事を必要とせず、建物へ負荷がかからない省エネ技術です。環境省でも導入容易なヒートアイランド対策として取り上げ、室内冷房負荷を低減する効果の実証結果をまとめています。
しかし、一部の塗料メーカー・塗装店が誇大に喧伝しているような、エアコンが全く不要になるといった、劇的な効果は証明されていません。(社)日本塗料工業会資料によると、室内温が30℃を超えた状況で、一般塗料に比べ−2℃程度の室温低下、電力削減効果が約7%と測定されています。
遮熱塗料の効果を最大に発揮するには、反射率の高い白色系塗色を選択します。ただし既存色がアンダーな黒色系の場合、塗装回数が増えるのでやや割高になります。
費用対効果を考えると、壁面に遮熱塗装は必要ありません。この事例では白色系の通常塗料を使用しました。屋根の遮熱効果(赤外線反射率)は明らかな違いがあります。
遮熱塗装現場での経験と技術から導き出した、田口塗装からの提言です。
屋根(カラーベスト)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用
屋根(カラーベスト)中塗り2回目施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用
屋根(カラーベスト)上塗り施工中。クールタイト・RC-148シルバーグレー使用
屋根(カラーベスト)遮熱塗装、完了
外壁(窯業系サイディング)プライマー処理(下塗り)後、中塗り1回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。セラミック複合の超低汚染塗料、遮熱塗料ではありません
外壁(窯業系サイディング)中塗り2回目施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用。白色系塗料のため中塗り2回施工
外壁(窯業系サイディング)上塗り施工中。クリーンマイルドウレタン・SR-405使用
今回は遮熱に大変興味を持たれている御客様でしたので、屋根(遮熱塗料)、外壁(非遮熱塗料)を白系にて塗装工事いたしました。既存の色が黒系のため、通常よりも塗装回数を増やして施工しています。
田口塗装のホームページは、写真で塗装リフォーム工程すべてを公開しています。当社の社員が直接施工しているから、現場で写真を撮れます。
塗装の品質を守るためには、限られた人数の経験豊富な職人が施工しなければなりません。アルバイト・外注を使わないため、着工まで数カ月お待ちいただいているお客様が多数いらっしゃいます。
社員はお盆休み返上で頑張っていますので、ご了解ください。